令和元年度中央学術研修会 報告

 
学術部長 三谷 武
 
今回の令和元年度中央学術研修会では呉迎上海第一治療院院長・日本中医臨床実力養成学院院長の呉澤森(ゴタクシン)先生をお招きし公開講演で「インフルエンザに関わる針灸、漢方の予防と治療」と題して、一 インフルエンザと風邪の区別、二 東洋医学の視点から見るインフルエンザ発症の原因病理、三 インフルエンザの治療、四 インフルエンザの予防一正気、免疫力増加のため という四つのカテゴリーを設けてご講演頂きました。その中で第一に患者さんとの信頼関係の大切さを示唆しながら、鍼灸治療、漢方療法、民間療法について分かり易く具体的に述べられました。また午後の実技研修では午前の講演での鍼灸治療をモデルの方に実践後、呉先生指導の元、参加者の方々も6台のベッドに分かれて実技を行ないました。最後に呉先生の導気法・棒灸・箱灸のデモンストレーションも加わって座学・実技研修共に非常に内容の濃い研修会となりました。
豆知識=インフルエンザと風邪の区別の仕方でインフルエンザの特徴的な症状に悪寒、発熱(37°C~39°Cの比較的高い熱)、筋肉痛の三つのポイントがある。

浦川会長挨拶

呉澤森先生