新型コロナウイルス感染症の感染防止対策に関するお願いについて(R2.11/18)

 県民・事業者の皆様へ
令和 2 年 11 月 18 日
愛媛県知事 中村 時広

新型コロナウイルス感染症の感染防止対策に関するお願いについて

 このところ、県内で連日のように陽性確認が続いています。
 10月中旬以降、首都圏や関西圏等の大都市から、徐々に地方に波及してきた感染拡大の波が、本県にも押し寄せている可能性があります。
 これまでのところ、県民や事業者の皆様の御努力と、関係機関が一丸となった対処により、一つの感染が地域に次々と連鎖し、市中に感染が広がるような事態には至っておらず、新型コロナを過度に恐れて社会経済活動を一律に自粛する必要はありません。

しかし、これから一段と気温が低下し、空気も乾燥する中、特に年末年始にかけて、クリスマス、大晦日や初詣など、不特定多数の人たちが集まる行事や、普段会えない人たちが再会する機会が多くなり、忘年会や新年会など、飲食や飲酒を伴う会合も増えることから、新型コロナの感染リスクやクラスターの発生リスクが高まる状況となります。
そうした中で、重要になるのは、県民の皆様お一人おひとりが、今後の感染リスクの高まりに対する危機感を強めていただくことであり、日常生活での警戒レベルを一段上げていただくようお願いいたします。

 特に、松山市での多数の感染事例が発生しています。松山市にお住まいの皆さん、勤務されている皆さんは、くれぐれもご注意をお願いします。今後、県内の他の地域へと感染が波及することを防ぐため、その他の地域の皆さまも、気をつけていただければと存じます。

前回もお伝えしましたが、「新型コロナウイルス感染症対策分科会」の政府への提言では、「感染リスクが高まる5つの場面」として、「飲酒を伴う懇親会等」、「大人数や長時間におよぶ飲食」、「マスクなしでの会話」、「狭い空間での共同生活」、「居場所の切り替わり」が挙げられています。

2
また、併せて、飲酒をするのであれば、「少人数・短時間で」、「なるべく普段一緒にいる人と」、「深酒・はしご酒などはひかえ、適度な酒量で」など、「感染リスクを下げながら会食を楽しむ工夫」が示されています。

本県でのこのところの感染事例を見ると、飲食や飲酒を伴う会合、お互いの行動歴が把握しきれない方同士の集まり、職場内や生活の場を共にする家庭内での感染が疑われる事例が多く見受けられます。
県民や事業者の皆様には、改めて別添の提言内容を参考に、感染リスクが高まる具体的な場面や状況を十分に意識していただき、対人距離の確保、手指消毒、マスクの着用、大声の自粛など、基本的な感染防止対策を徹底ください。特に感染リスクの高まる、「不特定多数の人が密集し大声等の発生を伴う行事やパーティー等への参加」、「大量または長時間・深夜にわたる飲食」、「飲酒しての季節行事への参加」等は、極力控えていただきますよう御協力をお願いします。
また、仕事や旅行で県外の感染地域を訪れたり、人との会合などで感染し、県内に戻ってから感染が確認される事例も発生しています。滞在先でくれぐれも慎重な行動をお願いするとともに、帰県後の健康観察等にも注意を払っていただきたいと思います。
加えて、事業者の皆様には、従業員の方々が出張等で県外に出られる場合は、滞在先の感染状況をよく把握し、滞在中の行動に十分気をつけるよう徹底していただくとともに、全国的に、仕事そのものより、むしろ喫煙などの休憩や仕事後の懇親会等でクラスターが発生している状況を踏まえ、事務所や事業所内において感染防止対策を今まで以上に周知・徹底いただくほか、あわせて体調不良時に休みやすい環境づくり等を進めていただきますようお願いします。

 ただし、必要以上に新型コロナを恐れる必要はありません。新しいことに取り組むのではなく、これまでどおり『感染回避行動』を実直に確実に継続して実践していただくことが大切です。引き続き、油断することなく、
1つ、うつらないよう自己防衛!
2つ、うつさないよう周りに配慮!
3つ、習慣化しよう3密回避!
の徹底をお願いします。

R2.10.29改訂
1 出張前の対応
□ 出張先の自治体における感染の発生状況や感染防止対策等をHPなどで確認する。
□ 訪問先企業等における感染の発生の有無や、個別の対策の状況を事前に確認する。
□ 出張当日でも発熱等の風邪症状がある場合は、出張を見合わせる。
□ 厚生労働省(COCOA)及び出張先自治体の接触確認アプリを登録する。
2 出張中の対応
□ 発熱等の風邪症状が生じた場合には、その後の用務は見合わせる。
□ マスクは可能な限り常時着用し、マスクなしでは会話をしない。
※濃厚接触者の定義:陽性者と1m程度の距離で、マスクをせずに15分以上会話をした場合など
□ 面会相手や時間、移動経路、訪問場所など、出張中の主な行動を記録に残す。

3密対策が取られていない、又は混雑して他人との距離が確保できない店舗(飲食店、小売店など)の利用は控える。
3 出張後の対応

上記1及び2の感染防止対策を徹底することで、帰県後の自宅待機等は不要とする。
ただし、体温を測定するなど健康管理を適切に行い、発熱等の風邪症状が生じた場合には、出勤等は行わず、医療機関等に連絡し、相談・受診する。
(※相談センター:089-909-3483)
(参考:感染リスクを減らすために推奨する行動例)
※このチェックリストは、県庁内部の事務取扱い用に作成したものです。
・現金の取り扱いを減らすため、交通系ICカードやキャッシュレス決済を利用する。
・会食等については、混雑した店舗の利用は避け、必要最小限の人数、時間で実施し、大皿から取らずに最初に取り分けるなどの配慮を行う。
・人混みを避け、他人との距離は1~2mにするなど、フィジカルディスタンスを保つ。
・公共交通機関はラッシュを避け、空いている時間帯を利用する。また、車内などの密閉空間での会話は控える。
県職員の県外出張における新型コロナウイルス感染防止対策チェックリスト
・石けんと流水による手洗いやアルコール消毒液による手指消毒をこまめに行う。
発熱等の症状のある方の受診のお願い
《11月16日から新体制に移行します》
発熱等の風邪症状がある場合は、かかりつけ医等の身近な医療機関に、まずは、電話等で連絡をお願いします。
事前に相談受診相談センター
(コールセンター)
一般相談窓口
(コールセンター)
089-909-3483 089-909-3468
新型コロナウイルス感染症に関する情報は、愛媛県のホームページでご確認ください。
https://www.pref.ehime.jp/h25500/kansen/covid19.html
愛媛県 保健福祉部 健康衛生局 健康増進課 ℡089-912-2400
かかりつけ医等の身近な医療機関
※相談する医療機関に迷う場合は、「受診相談センター」に電話連絡してください。
発熱等の症状
まずは電話!
インフルエンザ流行期に備えた外来診療・検査体制
発熱等の風邪症状あり
受診相談センター
(コールセンター)
最寄りの医療機関を紹介
相談
ワンストップ
かかりつけ医等の身近な医療機関
《診療・検査医療機関》
診察・抗原検査
地域外来・検査センター
PCR検査
指定医療機関に入院
電話予約して受診
インフル・コロナ新型コロナ陽性の場合陽性の場合医師の判断

2
「5つの場面」に関する分科会から政府への提言
<利用者>
・飲酒をするのであれば、①少人数・短時間で、
②なるべく普段一緒にいる人と、
③深酒・はしご酒などはひかえ、適度な酒量で。
・箸やコップは使い回わさず、一人ひとりで。
・座の配置は斜め向かいに。(正面や真横はなるべく避ける)
(食事の際に、正面や真横に座った場合には感染したが、斜め向かいに座った場合には感染しなかった報告事例あり。)
・会話する時はなるべくマスク着用。(フェイスシールド・マウスシールド※1はマスクに比べ効果が弱いことに留意が必要※2。)
※1
フェイスシールドはもともとマスクと併用し眼からの飛沫感染防止のため、マウスシールドはこれまで一部産業界から使われてきたものである。
※2
新型コロナウイルス感染防止効果については、今後さらなるエビデンスの蓄積が必要。
・換気が適切になされているなどの工夫をしている、ガイドライン★を遵守したお店で。
・体調が悪い人は参加しない。
<お店>
・お店はガイドライン★の遵守を。
(例えば、従業員の体調管理やマスク着用、席ごとのアクリル板の効果的な設置、換気と組み合わせた適切な扇風機の利用などの工夫も。)
・利用者に上記の留意事項の遵守や、
接触確認アプリ(COCOA)のダウンロードを働きかける。
第12回新型コロナウイルス
感染症対策分科会
★従業員で感染者が出たある飲食店では、ガイドラインを遵守しており、窓を開けるなど換気もされ、客同士の間隔も一定開けられていたことから、利用客(100名超)からの感染者は出なかった。
感染リスクを下げながら会食を楽しむ工夫
【飲酒の場面も含め、全ての場面でこれからも引き続き守ってほしいこと】
・基本はマスク着用や三密回避。室内では換気を良くして。
・集まりは、少人数・短時間にして。
・大声を出さず会話はできるだけ静かに。
・共用施設の清掃・消毒、手洗い・アルコール消毒の徹底を。 3
4
感染リスクが高まる「5つの場面」
場面① 飲酒を伴う懇親会等
● 飲酒の影響で気分が高揚すると同時に注意力が低下する。また、聴覚が鈍麻し、大きな声になりやすい。
● 特に敷居などで区切られている狭い空間に、長時間、大人数が滞在すると、感染リスクが高まる。
● また、回し飲みや箸などの共用が感染のリスクを高める。
場面② 大人数や長時間におよぶ飲食
● 長時間におよぶ飲食、接待を伴う飲食、深夜のはしご酒では、短時間の食事に比べて、感染リスクが高まる。
● 大人数、例えば5人以上の飲食では、大声になり飛沫が飛びやすくなるため、感染リスクが高まる。
場面③ マスクなしでの会話 場面④ 狭い空間での共同生活 場面⑤ 居場所の切り替わり
● マスクなしに近距離で会話をすることで、飛沫感染やマイクロ飛沫感染での感染リスクが高まる。
● マスクなしでの感染例としては、昼カラオケなどでの事例が確認されている。
● 車やバスで移動する際の車中でも注意が必要。
● 狭い空間での共同生活は、長時間にわたり閉鎖空間が共有されるため、感染リスクが高まる。
● 寮の部屋やトイレなどの共用部分での感染が疑われる事例が報告されている。
● 仕事での休憩時間に入った時など、居場所が切り替わると、気の緩みや環境の変化により、感染リスクが高まることがある。
● 休憩室、喫煙所、更衣室での感染が疑われる事例が確認されている。